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足手まといって英語でなんていうの?

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更新日📅 June 24, 2020

記事投稿日📅 June 24, 2020

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「足手まとい」を表現する英語文と、その解説を下記に記しておく。

a drag on (a person)

"I abstained from being at the tournament, fearing that I amateur could be a drag on her." 「私のような素人がいてはかえって彼女の足手まといになると思ってその試合には遠慮した」

"drag" は「引きずる」という意味が辞書で調べると一番上に出てくる。つまり "a drag on her"でニュアンス的に「彼女の重荷("on her"))になる「もの」("a drag"はこの文だと名詞なので)」といった感じだろうか。

また、"Drag someone down"でsomeoneの「邪魔をする(足でまといになる)」という動詞的使い方もある。

She is dragging us down on this plan. 「彼女がこの計画で足を引っ張っている」

get underfoot

"She found she could not get anything done daytime when her 3 years old son was awake, constantly getting underfoot. 「彼女は3歳の息子が目を覚ましている昼間は、足手まといで何もできないことを知った」

"underfoot"は辞書で調べると、「足の下に」、「踏みつけて」、「地面に」、「じゃまになって」などの意味でつかわれる副詞として出てくる。 "underfoot"を使った例文だと、

"He trampled an earthworm underfoot." 「彼はミミズを踏みつけた」

上記のような文もある。この場合は"trampled"「踏んだ」という動詞に"underfoot"の副詞が加わることで、より具体的に「足の下の地面にいたミミズを踏んだ」という状況がイメージできる文となっている。

ちなみに、上記の例文和訳のように単純に「彼はミミズを踏みつけた」と簡潔に言いたい場合は"underfoot"という副詞は必ずしも必須ではない、付け加えたほうが文が具体的になるオプションである。

さて、"underfoot"の言葉がもつイメージがより具体化されたところで、これが"get"と結びつくことで何故「足手まとい」という意味になるのかすこし解説してみる。日本人の英語学習者の中には"get"を「獲得する」と覚えている人も多いとは思うが、そもそも"get"という言葉は非常に多様なニュアンスを持っているのでその理解が必要になる。

"I am tired."は「私は疲れている」と訳せるわけだが、"I get tired."という言い方もよく使われる。この二つの意味の違いは、「話者の状態」と「話者の状態変化」のどちらに文意をフォーカスしているかの違いである。つまり"I get tired"は「私は疲れていない状態から疲れている状態に切り替わりました」という状態変化のさまを伝えたい時に口から出る言葉なのである。

"Her three children are always getting underfoot." 「3人の子供がいつもまつわりついてじゃまをする」

上記の文からは"underfoot"という状態が断続的に起こっている様を想像することができる。厳密にいえば子供=邪魔ではなく、子供はまとわりつくときとつかない時があり、まとわりついてきているときは「じゃま」な状態になるのである。ゆえにgetを使う。

"underfoot"単体で「じゃまになって」 という意味がすでにあるが、修飾目的語が人である場合文意によってはそれを「足手まとい」と捉えることで日本語上文がスッキリするケースもあるのである。「じゃま」なのか「足手まとい」なのかは、比べる人間同士のその状況下におけるパフォーマンスに差があることが文意としてフォーカスの対象になっているかどうかで決まる。

become a liability

"She became a liability to the team." 「彼女はチームにとって足手まといになった」

"liability"を辞書で調べると、「(義務としての)責任のあること」、「責任」、「義務」、「負債」、「不利(になる物、人)」などの意味がでてくる。

slow someone down

"She slows you down." 「彼女はあなたの足手まといだ」

上記の文は簡単な単語の組み合わせというのもあり、日常会話で使われる頻度が高い。文脈として、なにかしらの計画やペースにおいて話題がすでにある場合、その文意の中でその計画における「スピードを遅らせている」という動詞として使われる。

in your way

"He is in your way" 「彼はあなたの邪魔だ」

これもよくつかわれる。直訳すると「彼はあなたの道にいる」。この文を「足手まとい」という意味でつかうのであれば、話を聞いている人が「あなた」と「彼」を比べた時の彼の劣性をすでに把握しているという前提、文脈が必要になる。

not help

"He is not gonna be of any help to you" 「彼はあなたの助けにはならない」

足手まといであるということはやや遠まわしに表現する場合にはこういった言い方もあることを覚えておこう。

日本語で複雑な言い回しであっても、文脈とそれに応じた簡単な単語の組み合わせで同じような意味を英語で表現することは多くの場合において可能である。そしておうおうにしてそうして紡がれた言葉のほうが意味が伝わりやすいことが多い。

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