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87年生まれの自分を作ったゲーム

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更新日📅 June 20, 2020

記事投稿日📅 June 19, 2020

⏱️18 分で読めます

75年生まれの俺を作ったゲーム10本を全力で紹介するがなかなかアツくて面白かったで自分も影響を受けたゲームを紹介してみる。

3~6歳までは2D横スクロールアクション

自分は4歳の誕生日にスーファミとスーパーマリオワールドを買ってもらった。自分がスーファミを買ってもらったのはそれまで友人の家のファミコン(赤と白のやつ)でロックマンとマリオ3に夢中になっていたことが理由だと思われる。小学校に上がるまではアクションゲームしかしていなかった。

幼少期にプレイし記憶に残っているゲームといえば、マリオシリーズ、ロックマンシリーズ、サンドラの大冒険、アラジン、クレヨンしんちゃん嵐を呼ぶ幼稚園児、PC原人、ワギャン、ドラえもん(パスワードがくっそながいやつ)、あたりだろうか。それなりのアクションゲームをやったとおもうが、それでなにかに感動した記憶は正直あまりない。横スクロール型の2Dアクションゲームって結局どれも見た目とレベルデザインが違うだけで、あとはだいたい同じ。操作が手になじんだ後はどれも基本覚えゲーだったせいではないかと思う。

唯一記憶にのこっているアクションゲーム以外のタイトルだと、「マリオペイント」があった。はえ叩きゲームが印象強い。

ロックマン3 / 1990年 カプコン

上記でアクションゲームに感動した記憶はないと書いたが、キャラクターへのあこがれはゲーム性とは別にして存在していた。記憶に残る限り、最初にあこがれたゲームキャラクターがロックマンな気がする。当時は単純に見た目がかっこいいとおもっていた。右腕がロックバスターだったらいいのにと本当に思っていた。

初めての出会いは保育園の友人が所有していたファミコンのロックマンで、あれがロックマン2だったか3だったかはおぼえてない。自分はファミリーコンピューターを所持していなかったので、ロックマン1~3はGB版をプレイした。もらったお年玉の使い道を自分で決めてよい年齢になった時に初めて買ったのがGB版のロックマン3である。

ロックマンの顔の絵を描く練習を何度もしたがいつもロックマンの「鼻」が上手く書けなかった。こういった類のキャラクターの「鼻」は、一見単純な小さい三角形であったり点でしかないのだが、素人には位置取りや形どりがシビア過ぎて非常に難しいのである。これ以降、マンガやアニメのキャラを書くときにそのキャラの鼻無しバージョンを書く癖がつく。「鼻」を付け加えると絵が変になってしまうからつけないほうがマシと子供なりに学習した結果だとおもう。

あと、ロックマンのカードゲーム(カードダス)をちょっと集めてたりもしてた。児童館や床屋さんにおいてあったコミックボンボン(小学生向けの月刊誌?)ではロックマンのマンガを夢中になって読んでいた記憶がある。

ドラクエ5 / 1992年 エニックス

自分にとっての初めての本格RPG。RPGというジャンルの面白さを私に教えてくれた名作である。確か小学校2年生の頃だったと思う。本当はロックマンXが欲しかったのだが、母親が「こっちのが面白そうじゃない?ロックマンXは破壊してばっかりなゲームで暴力的だからママはこっちのほうがいいなぁ」とかなんとかいわれて代わりに買ってもらったゲーム。たぶんゲーム店頭で流れていたロックマンXの爆発シーンの多いデモ映像をみて母親はそう思ったのだろう。ドラクエ5は中古のやつを買ってもらったが既にクリア後のセーブデータが記録されていた。

当時小学校2年生の自分にとって、ドラクエ5は全体を通してかなりのボリュームだったが、数カ月かけてクリア後のエスタークまでたどり着いた。エスタークとの最後の戦闘中に友人がその日連れてきていた友人の弟(乳幼児)に、スーファミの上に涎をたらされて画面は真っ白にされた。その後めでたく冒険の書が消えたのは良い思い出。本気で泣いた。友人の親も一緒だったが、あまりの悲しさに乳幼児相手に猛抗議してしまった。自分の感情が爆発して行き場がなくなってしまった。時間は戻せない、世の中にはどうしようもないことがあるというのを骨の髄まで刻み込んできた経験はこの時が初だと思う。

そんな悲しい思い出もあるが、ドラクエの世界にはしっかりどはまりしていて、ゲームだけでなく、親にはバトル鉛筆や、ゲームブック、ドラクエの4コマ漫画など数々のドラクエグッズを買ってもらった記憶がある。ドラクエ5のおかげで他のドラクエも全作プレイしたし、すぎやまこういち先生の音楽にはまることにもなった。ちなみに小学生の時に一度転校を経験しているが、最初にクラスで友達をつくるきっかけになったのはドラクエのバトえん(バトル鉛筆)だったな。

聖剣伝説2 / 1993年 スクウェア

自分にとってはじめての聖剣伝説シリーズ。そしてはじめてのアクションRPGというジャンル。これも小学校1年生ぐらいのころだったろうか。中古で480円だった。もともと友人から借りてプレイしていたが、自分のが欲しくなって親にねだって買ってもらった。当時自分は6歳か7歳だったきがするが、一人でゲームショップにいき、様々なゲームの空箱を眺めるのが好きだった。聖剣2が中古で480円だったというのを強烈に覚えているのはその安さを交渉材料に親にねだった記憶があるから。確か母親に、「自分の夕飯にかかってる食費ってどれくらい?」などと質問ししたあとで、「1回夕飯我慢するから480円ください!」的な事を言った気がする。

聖剣2は、学校休んで月曜日プレイした記憶がある。その日は確か母親の仕事が休みで(母子家庭だった)攻略本やゲーム中にでてくる難しい漢字の読みを教えてもらいながら一日中一緒にゲームをしていた思い出がある。

聖剣3もはまった。ゲーム音楽カッコイイ!と思い始めたのは聖剣シリーズの影響が強い。特に聖剣3の音楽やグラフィックは自分の好みドンピシャ。ドット絵もすごく綺麗。

聖剣シリーズは2,3,レジェンド・オブ・マナ、4とやったが、自分を構成するきっかけになったものとしてここでは聖剣2を挙げておく。ランディ、プリム、ポポイ全員レベル99まであげて、武器レベルも9まで上げ切った。かなりバグが多かったのはご愛敬。小学校1年生がプレイするにしては難しい漢字が平気で使われているゲームで、かなりの漢字と語彙(「神獣」、「聖域」などのファンタージ漢字や「帝国」、「軍事」、などの戦争系漢字)をこのゲームで覚えた気がする。

MOTHER2 / 1994年 任天堂

小学校1年生か2年生の頃に叔母さんが所有していたのを借りてクリアまでしたゲーム。いままでプレイしたどのゲームとも毛色が違うRPGでいろいろと衝撃を受けた気がする。当時自分が他にプレイしていたゲームの世界観はどれも非現実ファンタジーだったが、マザー2は世界観がとても身近に感じられた。ゲームにでてくる主人公ネスは当時の主人公設定にありがちな天涯孤独じゃないし、中世ファンタジーにでてくる剣や魔法も最初はでてこない(実はでてきてるんだけど全面におしだしてない)。でてくる装備品は野球のバットだったり、ごみ箱からハンバーガー拾って食べたり、ピザの出前をしたり、お金は銀行にパパが$で振り込んでくれたりと、とても現代的な世界観のゲーム。

このゲームはのちに大学生になったあと、社会人になったあと、海外に住むようになってから英語版(earthbound)と何度かプレイした。本当に、「大人も子供も楽しめるゲーム」だよ糸井さん。

クロノトリガー / 1995年 スクウェア

言わずとしれた誰もが知る名作。人生ではじめて発売日に新品を買ってもらったゲームかもしれない。発売日前からたぶんすごく宣伝されていて、クラスでも非常に多くの同級生が購入していた記憶がある。自分にとってクロノトリガーは、ゲームの進行上、表面で語られていない部分を深く考えて想像するこのとの楽しさを教えてくれた最初のゲーム。このゲームが流行った時自分は小学校2年生の終わりから小学校3年のはじめだった。当時は漠然と「むっちゃ絵も音楽もストーリーも豪華だな!」と思えるぐらいで、いくつかのマルチエンディング見る程度にプレイはしたものの正直そこまで深く意味を理解できていなかったとおもう。自分が中学生になったあとでクロノクロスをプレイした経験と、クロノトリガーをプレイした経験があわさって、深く作り込まれた世界観に感動し、設定を考察したり想像する楽しさを知った。いいかんじにファンタジーで鳥山明でSFな世界観。今見ても、超高次元にお洒落な世界観じゃないですかねこれ。

ぷよぷよ / 1991年 コンパイル

このゲームは、日本のゲーマーのレベルの高さと自分の井の中の蛙っぷりをガッツリ教えてくれたゲームである。自分はぷよぷよをプレイしはじめるのが少し遅かった。最初にハマったのは小学校4年生ぐらいだったとおもう。

はじめは連鎖の仕組みが上手く分かっていなかったが、しばらくストーリーモードをプレイしていたらどこかのタイミングで意図してファイヤーを打つことができるようになっていた。一度2連鎖がつくれるようになると、3連鎖4連鎖ができるようになるまで時間はかからなかった。小学生レベルだと、サタンを倒せるレベルの落下速度に慣れているというだけで一目置かれていた。

小学生時代、中学生時代、高校時代、大学時代、社会人時代と、人生の中で出会ってきたゲーム好きの友人と今でも共通で話題にでき、一緒に遊べる対戦ゲームの一つである。シンプルだけど、極めるとなると大変。始めてプレイした時からもう20年以上たってるけど、自分はいまだに15連鎖が限界で、凝視もまともにできないよ。トッププレイヤーの強さは異次元である。「極めることの道のりの長さ」を教えてくれたゲームである。

小学校の卒業時に、将来の夢的を一人一人が発表するイベントがあった。この時の自分が当時なりたかったのは「ゲームクリエイター」だった。ただ漠然と、ゲームを作る側に回りたいと思っていただけで、プランナーなのか、プログラマーなのか、グラフィッカーなのかまではきまっていなかった。絵を描くことは他の子よりも上手いという井の中の蛙的自信はあった。ゲームやマンガの中のキャラクターに憧れてそれをノートに落書きすることが多かった。その落書きをほめてくれる友人に恵まれたおかげで自信や自己肯定感が育まれた。のちに美術大学にいこうと決心させる自分はこの時の段階である程度ベースができていたように思う。

以下中学生~高校生の時にはまったゲーム。

風来のシレン2 鬼襲来シレン城 / 2000年 チュンソフト

自分はスーファミのトルネコもシレン、プレステのトルネコもチョコボも、その他PCでアスカなどプレイしたが、64のシレン2が思い出補正もあってめちゃくちゃはまった。とにかくお腹いっぱいのゲームである。64から登場している罠士の腕輪や、モンスターの壺システムがとてもよくできている。マゼルン系のモンスターがでてきたのも64版が初じゃなかろうか。スーファミ版のブフーの杖も好きだったが、それを超える面白さ。何度やっても楽しいゲームナンバーワンはこのゲームかもしれない。レベルデザイン、ボリューム感、中毒性どれもが最高レベルのローグライク。

ゼノサーガ / 2002年 モノリス

自分は宇宙系やガンダム系の作品はあまりみない。ゼノサーガがそうであるかといわれたら違うとは思うが、初見の世界観の印象は自分好みではなかったと記憶している。何故このゲームを購入したのか正直思い出せない。ゼノギアスもプレイしたがそこまで思い入れがあったわけではない。ひたすらに長いストーリーだったことは記憶している。

だがいざプレイしてみると、ゼノサーガのシナリオは当時中学3年生だった自分に衝撃を与えた。たぶんニーチェ的哲学的思想だったり、宗教的な小難しい設定だったりをうまく現代的?な説得力ある設定に落とし込めていたのがあって、当時の中学3年の自分のハートを鷲掴みした。自分の思春期を形作った思い出ゲームのひとつ。エピソード2が出るまでの間に、エピソード1中に張り巡らされた伏線を考察するのがすごい楽しかった。ちなみにエピソード3まであるが、キャラデザじゃエピソード1の田中邦彦氏が担当したままがよかった。設定資料集も買ったし、光田さんのオリジナルサウンドトラックも買ってしまった。

FF10 / 2001年 スクウェア

FFシリーズは1から13まで制覇している。FF10は一番面白いゲームではないが、初めて涙を流してしまったゲームとして記憶に刻まれている。色々なタイプの感動があるとおもうが、シナリオで感情が揺さぶられ涙まで流してしまった最初でたぶん最後のゲームじゃなかろうか。涙を流してしまったのは子供と親父にかかわるシーン(一応ネタバレふせいどこ)。片親で育った自分の境遇とストーリーを一部都合よく重ねてしまったのか、当時思春期の自分にはFF10初のボイスありストーリー進行は胸に刺さり過ぎた。スフィア盤未使用縛りプレイみたいなのもやったなぁ。

FF11 / 2002年 スクウェア

自分はプレステ2版のベータテスターから参加している古参中の古参で、当時中学3年生だった。PlayOnlineのベータテスターに当選したとき(確か2001年末)ははしゃぎまくってしまったが、当選したもののプレイ環境がそろっておらずすぐにはプレイできなかったのを覚えている。当時最新であった古い型のプレステ2(分厚いやつ)でFF11をプレイするためには、専用の外付けHDDを購入するしかなかった。当選してから親に駄々こねてネットワーク回線をISDNからADSLに変えてもらった。

おそらく、当時FF11をプレイしていたユーザーの中では最年少の部類だったと思われる。発売当時はとにかく参入障壁が高いゲームだった(月額課金と専用ps2外付けHDDの用意)。始めにタルタル(魔法使い特化種族)を選んだのにジョブ戦士で始めるという地獄スタートを切り大変苦労した(ベータ版でヒュームを選んでいたため違う種族を選びたかった)。

アプデによるジョブバランス改変や、オークションでの物価変動、このゲームでは一言でいうと「社会」を学んだように思う。なんだかんだ3年ほど、ヴァナディールで生活していた。はじめてのオフ回も経験し、リアルでも友人ができた。プレイしている人の多くが社会人や大学生、主婦で、そういった人達と毎日何時間もチャットをしていた。最後の方はチャットするためだけにログインしていた。オンラインコミュニケーションからネトゲのいろはまで、様々なことを学んだゲーム。

以上11作品。自分が面白いと思ったゲームというよりは、「自分をつくった」という点で記憶に深く刻まれているものをピックアップしてみた。上記全ての作品は自分が18歳になるまでにプレイしていて、その後の自己形成になんらかの影響を大きく与えているように思う。大人になってからプレイして感動したり、はまったゲームはいくつもあるが、今回それらはここで取り上げていない。

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