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バンクーバーのWEB系職種の給料と待遇、カナダで働く事の利点と欠点

  • life

更新日📅 June 11, 2020

記事投稿日📅 November 29, 2017

⏱️5 分で読めます

日本とカナダ両方でIT系企業に勤めた経験のある自分がよく聞かれる質問である。

ちなみに筆者は日本ではおよそ3年のWeb関連会社で正社員としてはたらき、バンクーバーでは5年間フルタイム(この記事執筆時点)で働いた経験がある。

日本とカナダの給料の差

様々な要素によってケースバイケースだと思うので、ここでは職種別の平均給与(年収)などを見比べていく。

WEBデザイナー(WEB Designer)

カナダ
C$33,521 - C$62,866、平均はC$46,861らしい。中央値はC$48,083。
ウェブデザイナーから、ウェブデベロッパーになったり、アートディレクターになったりするケースがある。グラフィックが得意な場合はぐらいふぃっくデザイナーに転身するケースもある。
参考 : PayScale
日本
平均360万円程。javascriptやwordpressなど、プログラミング系につよかったり、photoshopやseoを意識したhtml,css以外になにか付加価値があれば給料アップが望める場合もある。WEBディレクター(平均給料470万円)、WEBプロデューサー(平均給料550万円)、にキャリアアップしていくケースや、プログラミングをより掘り下げてデベロッパーになっていくタイプがある。。
参考 : 【2017年最新版】ウェブデザイナーの年収と労働環境について調べてみました

ちなみに参考にしたページの海外のウェブデザイナーの年収の項目のカナダに「約580万円」とあるが、payscale.comのサイトのデータと比べて随分と差がある。。。

2017年11月時点では87YEN = 1CADなので、上記のC$46,861は日本円になおすと407万円ということになる。

WEBデベロッパー(WEB Developper)

カナダ
C$35,661 - C$73,441,平均はC$49,758らしい。中央値はC$51,078。49,758CAD = 約433万円。
ちなみにこれはシニアウェブデベロッパーの値をぬいた値である。
キャリアの積み方としては、WEBデベロッパーからソフトウェアデベロッパーになったり、シニアデベロッパーシニアプログラマーというキャリアパスを踏むケースが多いらしい。
参考 : PayScale
日本
この記事によると、情報ソースによって公開されている平均年収にだいぶ差があるらしい。
範囲としては年収250万から1950万等。おそらく企業やポジション、使えるスキルによってかなりばらつきがあるということなのだろう。一部の稼げる人はすごく稼ぐけど、そうでない人が大多数というイメージである。

シニア WEBデベロッパー(Senior Web Developer)

カナダ
C$49,734 - C$91,020、平均値は C$70,786で、約616万円。 中央値はC$71,141。
参考 : PayScale
日本
日本はシニアウェブデベロッパーという肩書がそもそもあまり浸透していない。単純に勤続年数が長いデベロッパーということになるので、上記で紹介した「WEBデベロッパー」に含まれる。

働く環境の差

筆者自身は日本で2社、カナダで2社働いたことあるのでその体験がベースになる。プラス同業種の友人から聞く話なども加味してかく。局所的な一部の例だとおもうのであくまで参考に。

日本の方が良い点

  • 短期間でたくさんの事を学びやすい(学ばないといけない空気がある)
  • 余程の事がないと首にならない

日本だと辛いところ

  • 給料が上がらない
  • 残業が多いところが多い、デフォルトの定時が遅い。平日夜にスポーツで汗流すなんて、よっぽどタイムマネージメントできてないと難しい。せいぜい通勤途中のジムにかよう程度。
  • 有給がとりずらい。フレックス制だとか、残業させないルール!みたいなのをうたってる会社はおおいが、実際のところ従業員の何割がそれを有効に活用できていることか。

カナダの方が良い点

  • 残業する人はマイノリティ。有給は半年以内に使い切ってもなお休むのがデフォルト。
  • 定時が早いところが多い。
  • スタートアップが多く(バンクーバー)、オフィスにいかずに仕事ができる制度を実施している会社も多い。

カナダのが辛い点

  • 放置主義。プレッシャーがないので、自分で積極的にうごけないと長い時間いても何も学ばない。
  • 簡単にクビになる。
  • 所得が大きくなればなるほど日本よりも税率が高くなる。

その他気づいたこと、周りを見てて感じる事など

まず「正社員」という概念はカナダにはない(たぶんアメリカも)。パート、フルタイム、コントラクター、インターンの4種類だろうか、あとは自営業。

企業によるが、最近のところの有給はすべて時間単位で支給される。BC州の有給の最低基準は112時間である。一日8時間が定時勤務なら14日分の有給日数と同等だが、時間で支給されることにより、時間単位で細かく休むことができる。たとえば、「子供の授業参観にいくので3時間だけ休む」等と言った使い方がある。

スタートアップが多い印象。スタートアップはとくにものによって勤務形態や給料がバラバラである。大学のインターンなのに1年間のインターンに6,700万円支給するところがあったり、オフィスをもたず自宅勤務、みたいな体系もわりとみる。

デベロッパーやソフトウェアエンジニアの友人をみていると、ヘッドハントの話をわりと頻繁に聞く。オファー先はアメリカであることも少なくない。

シリコンバレーが近いせいか、アメリカ企業との絡みが非常に多い。UBCを卒業してシアトルにある企業に勤める人もおおいし、企業側も説明会をしにバンクーバーにくる。

コントラクターは契約内容が明解なため、クビをきりやすく、きられやすく、そして同じ業務をするフルタイムよりも給料が高い事が多い。

できる人とできない人の差がはげしい。貧富の差も激しい。いろいろな差が激しい、これはWEB関連の職種に関係ない。

疲れたのでとりあえずこのへんで。

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